与えることは、すり減ることじゃない

ネイティブアメリカンの考え方の中に、
「ギブ・アウェイ(Give Away)」というものがあります。

はじめて聞くと、
「寄付のこと?」「ボランティアみたいなもの?」
と思うかもしれません。

多くの部族では、
成人の儀式や結婚、癒しの儀式など、
人生の節目となる場で、
自分が大切にしてきた物や力を、共同体に分かち合う習慣がありました。

それが、ギブ・アウェイです。

ネイティブアメリカンの価値観では、
「どれだけ持っているか」よりも、
「どれだけ与えられる存在になったか」が大切にされてきました。

そして、与えることに見返りは求めません。

なぜなら、
与えることは取引ではなく、
巡っていくものだと考えられていたからです。

誰かが差し出したものは、
巡り巡って、
必要なときに、必要な形で戻ってくる。

それを、
頭で計算するのではなく、
お互いを信頼し、行っていたんです。

私はこのギブ・アウェイの考え方に触れたとき、
とても腑に落ちる感覚がありました。

自分がすでに満たされているから、
無理に差し出すこともない。
与えても、すり減らない。

むしろ、
満たされたものが自然とあふれて、
まわりに広がっていく。

たとえば、
好きで続けてきたことや、
自然と身についてきたことが、
いつのまにか誰かの役に立っている。

ギブ・アウェイは、
そんな状態に近いと、私は感じています。

ネイティブアメリカンのギブ・アウェイの考えは、
私にひとつの大切なことを教えてくれました。

まずは自分を満たすことから。

そこから自然に、
まわりにやさしさがにじみ出る。

無理に与えようとしなくても、
あふれたものが、静かに巡っていく。

その土台をつくることが、
とても大切だと感じています。

ネイティブアメリカンフルートの音は、
上手に演奏するための音ではなく、
今の自分に気づくきっかけを与えてくれます。

呼吸もまた、
整えようと頑張るものではなく、
自分を心地いい状態に導いてあげるもの。

どちらも共通して
自分を満たすことを大切にしています。

今までちゃんとやってきた人ほど、少し力を抜いて
自分の感覚に戻る。

そこから生まれた自然な気持ちが
あなた自身のギブ・アウェイとして、
日常の中に広がっていくことを願っています。

もし今、
少し立ち止まりたいな、
音や呼吸に触れてみたいな、
そんな気持ちがあれば

それが、はじまりの合図かもしれません(*^-^*)

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